★GIFアニメーション新作紹介@電脳絵画館★
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角川映画『犬神家の一族』より石坂浩ニが演じた金田一耕助を作品化。今度は帽子を被っていないもじゃもじゃヘアーの金田一耕助にしてみた。
横溝正史ブームも今や遠い昔の話となってしまったが、数年前に偶然香港で『病院坂の首縊りの家』をみつけて鑑賞したら面白かったので、当時映画化された『獄門島』や『女王蜂』を今更ながら見てみたいと思っている。
市川崑監督&石坂浩ニのコンビで映画化された金田一耕助作品は、リメイクもされた『犬神家の一族』以外には前述の『獄門島』『女王蜂』『病院坂の首縊りの家』と『悪魔の手毬唄』がある。
他に横溝正史作品の映画化で金田一耕助を演じた役者と言えば、『八つ墓村』の渥美清と豊川悦司、『悪魔が来りて笛を吹く』の西田敏行、『悪霊島』の加賀丈史あたりが直ぐに思いだされる。
石坂浩ニ版の帽子を被った金田一耕助の方も原画を書き直して作品を作り直したので、一緒に掲載しておこう。
『葉問2』という映画を見た。
葉問は、ブルース・リーの拳法の師匠だった人で、咏春拳の達人葉問の仏山時代の活躍を描いた映画『葉問』が香港・中国で大ヒットした。
葉問を演じるのは香港映画界きっての功夫の使い手、甄子丹(ドニー・イェン)。ジャッキー・チェンやジェット・リー程の知名度はないが功夫の実力は二人に勝るとも劣らないと思っている。
咏春拳は、素早い動作で拳を絶え間なく繰り出すのが特徴で、ブルース・リーの豪快で力強い功夫とはちょっとイメージが合わない。ただ、ブルース・リーは目にもとまらぬ速さで掌の上のものを奪い取るのが得意だったらしいので、その早さはやはり咏春拳を学んだ成果かもしれない。
前作では日本軍が悪者として登場していた。アジア映画では日本軍は悪者、敵役として描かれることが多い。ハリウッド映画におけるドイツ軍やロシア軍みたいなものだ。映画を見ていて単純に感情移入できないところがあるのも、まあ仕方ないところ。同じころに『南京!南京!』という反日映画が封切られていて、ちょっとした反日ブームにも乗った映画だった。
流石に日本で公開されなかったようで、DVDが出ているかどうかもよく分からない。
『葉問2』では葉問が日本軍の迫害から逃れて香港に移ってからのことが描かれている。香港に乱立する武術の流派と衝突し、更にイギリスからボクシングのチャンピオンがやってきて中国武術に挑戦し、葉問がそれを受けて立つというお話だ。
映画を見てカルチャー・ショックだったのが、香港映画で英国人が悪者として登場していることだった。
英国の植民地だった香港では、当然中国人を迫害した英国人も大勢いただろうが、香港の発展の礎を築いたのは間違いなく英国人であり、香港人もそのことは十分理解しているのか香港映画で英国人が完全な悪役で出ている映画を見たことがなかった。本作で描かれる英国人は、同情のかけらも持てないほどの人非人として描かれている。
こうして映画で英国人が悪者としてステレオ・タイプに描かれるのも、中国が未曾有の経済発展を遂げ、中国人が中国人としてのアイデンティティを主張し始めたということだろう。中国の経済発展を前にしては何も言えないが、凋落の激しい香港の映画人にこうも高らかに中国賛歌を歌われると流石に「何でお前が」と反発してしまう。
前作で日本軍が悪役であることは、実際にあったことを脚色しているらしいので致し方ないが、本作は完全にオリジナルのようだ。香港でやりたい放題の英国人に葉問が鉄鎚を食らわせたという事実はあったようだが、それを捻じ曲げ膨らませて映画は作られている。
前作では圧倒的な強さを誇った葉問も本作では今一つ強さが伝わらないし、無駄に功夫シーンが多い割に印象の残らない殺陣ばかりだしで、映画として面白いのはサモハン・キンポーとドニー・イェンの卓上の決闘シーンだけ。
本作では日本軍が悪役として出てこないが、中国人以外は楽しめない映画で、「中国人による中国人のための映画」といった感じ。
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