Rise of The Planet of The Apes

「猿の惑星：創世記（ジェネシス）」の携帯電話待ち受け画像を製作。

次に何を作品化しようかと思った時に、映画館に足を運んで見て面白かったので、本作が真っ先に頭に浮かんだ。シーザーもジェームス・フランコが演じたウィル・ロッドマンもどちらも新規で原画を起こさなければならない点が苦戦しそうでやや億劫だったが、意外にどちらもすんなりと原画を書き上げることができた。

【原題と邦題のお話⑫】

今回は少し趣向を変えてハリウッド映画の中国本土でのタイトルについての話題を。それも特にアメコミ・ヒーローものについて調べてみた。
何せ先日映画館に見に行った「キャプテン・アメリカ」の中国語タイトルが「美国隊長」だったのは笑ってしまった。日本語では「アメリカ」は「米国」だが、中国語では「美国」。美化している訳ではなく、単に発音から来ているだけ。

全米でコケてしまった為か中国での公開も遅れていた「グリーン・ランタン」が今月から上映されるようだ。「グリーン・ランタン」の中国語題は「緑灯侠」。「グリーン・ランタン」を直訳した「緑灯」に正義の味方の意味である「侠」がついただけ。いたってシンプルでしかもかなり格好悪い。

今年公開されてヒットした「マイティ・ソー」、中国語の題名は「雷神」。こちらはなかなか格好良い。

今年もう一作、アメコミ・ヒーロー映画が公開されている。「X-Men」の最新作だが、「X-Men」の中国語題は「X戦警」。うーん、戦う警察という感じでこちらもなかなか良い味を出している。

「～マン」というアメコミ・ヒーローは大抵「～侠」という名前になる。例えば「バットマン」、当然の如く「蝙蝠侠」。「スパイダーマン」は「蜘蛛侠」という中国語題。この辺は、まあ予想通りだったのだが、「アイアンマン」の中国語題は「鋼鉄侠」、予想通りと言えば予想通りだったのだが、もう少し変化球で来るのかと思っていた。

ちょっと法則から外れているのが「スーパーマン」、こちらの中国語の呼び方は「超人」、まんま分かり易い。

アメコミ・ヒーローではないが先日映画を見に行った「猿の惑星：創世記（ジェネシス）」。邦題は原題をそのまま翻訳しました感をアピールするような題となっているが、原題は"Rise of the Planet of the Apes"。"Rise"には「起源」という意味があるので、そこから連想して「創世記」と邦題はつけたようだが、わざわざ括弧書きで「ジェネシス」と創世記の英訳をカタカナで加えた理由が不明。
微妙に直訳になっておらず、まあ、よく分からない邦題になってしまっている。
一方、中国語の題は、「猩球崛起」。「猩」は「猩猩」でオランウータンの意味だが、「猩」一文字だと類人猿の意味もある。「猩球」で「猿の惑星」という意味で「崛起」は「興隆」や「勃興」という意味。英語の"Rise"の中国語に当たる。これで"Rise of the Planet of the Apes"の原題を漢字四文字で表現し切っている。

お見事！

「猿球崛起」でも意味は変わらなかったと思うが、つくりに「星」をもつ「猩」という漢字を使ってある点が「宇宙」も連想させてくれてSF映画らしいタイトルになっていると思う。

今日は、ヤフー！のジオログにも新作を掲載してあります（↓）。是非ご覧ください。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/seasony24